基調講演 「これからの焼却灰処理について」
岡山大学大学院環境学研究科教授 田中 勝 氏
1.20世紀のごみ処理
(1) 廃棄物処理の経緯
(2) 資源の制約(地球環境)と循環型社会
(3) 廃棄物処理に関する法律
(4) ごみ処理の改善の経緯
(5) 処分場の不足
2.循環型社会へ
(1) 循環型社会への物指し
(2) 循環型社会へのハードル
(3) 資源の限界
(4) 環境容量にも限界がある
(4)-1 地球温暖化や酸性雨
(4)-2 環境負荷の最小化…最終処分場の環境保全対策
(4)-3 最終処分場の延命策
(4)-4 環境負荷の最小化…中間処理施設での焼却
(4)-5 焼却量の推移
(4)-6 ダイオキシン類の発生量
(5) 費用にも限界がある
(6) 日本の廃棄物処理の特徴
3.循環型社会への改革課題
(1) 廃棄物マネジメント
(2) 具体的な手法…市民参加
(3) どんな戦略的な廃棄物マネジメントが必要か
(3)-1 焼却処理の効果
(3)-2 ベストミックスの原則
(3)-3 日本の廃棄物処理の戦略
(3)-4 三多摩はエコセメント
4. 終わりに |
報告1 多摩地域のごみ行政とエコセメント事業
稲城市 市長
東京都三多摩地域廃棄物広域処分組合管理者 石川 良一 氏
1.容リ法の改正
(1)この10年リサイクルばかりが進みリデュース・リユースは後退した
(2)ペットボトルのリサイクルの効果は
(3)リターナブルびんの行方
2.稲城市のごみ行政の歴史
(1) 多摩川衛生組合を設立
(2) 焼却炉の更新と灰溶融施設の導入
(3) 最終処分場の必要ないごみ処理を目指して
3.三多摩地域廃棄物広域処分組合のエコセメント事業
(1) 三多摩地域廃棄物広域処理組合
(2) 多摩地域のごみ量の推移など
(3) 二ツ塚処分場の現状
(4) エコセメント事業 |
報告2 焼却灰のエコセメント化とは?
太平洋セメント株式会社
東京三多摩エコセメントプロジェクトチーム リーダー 市川 光成 氏
1.セメント産業における廃棄物の利用拡大と循環型社会の構築
(1) セメント製造の特性
(2) セメント産業が廃棄物リサイクルに適している理由
(3) 動脈産業から静脈産業へ
2.都市ごみ焼却灰の集中使用とエコセメント製造
(1) エコセメントとは
(2) エコセメントの特長
(3) エコセメントの製造フロー
(4) エコセメントの生産技術開発
(5) 環境配慮物品としての認定と使用状況
(6) エコセメント化施設 |
質 疑 応 答
Q1.処分組合の情報公開条例の制定を強く希望するが如何か
Q2.運営委託費26億4千万円の各市の負担割合
Q3.既に埋めた灰はエコセメントにならないのか
Q4.セメント製造はCO2の排出が多いと聞いているが、抑制手段は
Q5.ごみを減らす要因をどのようにお考えですか 多摩川衛生組合の設備がごみを増やしませんか
Q6.エコセメントに含まれる有害物の分析はどうなっているか
Q7.エコセメントの販売先の確保について
Q8.物質リサイクルに資源やエネルギーが必要で、サーマルリサイクルに流れるのではないか
Q9.エコセメントで作られたコンクリートからの有害物溶出試験は
Q10.エコセメント製造の燃料に廃棄物を使うのですか
Q11.省エネ対策は
Q12.エコセメントプラントの見学について
Q13.最終処分場の延命効果とエコセメント事業が終了する20年後の方策は
Q14.気化したダイオキシンや重金属は捕捉出来ないのでは
Q15.溶融スラブの活用見通し
Q16.市原では反対運動がありましたか、事故の内容は
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会場からの問題提起
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資 料 多摩地域の焼却灰エコセメント化[事業開始までの経緯]
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