【セミナーの目的】
新聞報道によると、中国へ売られた廃ペットはボトルは04年度 約20万トン(回収量:260万トン)にのぼるそうです。 容リ法でのリサイクルを離脱する市町村が増え続け、国内のリサイクル業者が使用済みペットボトルの確保に奔走するという状況も生じています。 05年4月末、G8及びアジア諸国を招いて「3Rイニシアティブ閣僚会議」が開催されました。 国債流通に対する障壁の低減、先進国と開発途上国との協力などの課題も話し合われましたが、目的の一つは『先進国の廃棄物を途上国で円滑に資源化するため』という批判も聞かれます。 また、容リ法改正をめぐりEPR(拡大生産者責任)の議論が白熱する中、国外へ循環の環をひろげることでリサイクルだけが助長され肝心の発生抑制がおろそかになることも懸念されます。 中国をはじめアジアを含めたリサイクルをどう見るか、講師の細田教授のお話を伺い考えようと、 本セミナーを開催しました。 【講師紹介】
細田 衛士 さん … 慶應義塾大学経済学部長専門は環境経済学、理論経済学 理論分析とフィールドワークをともに行いながら、廃棄物処理と リサイクルのあり方を探求。 経済産業省産業構造審議会国際資源循環ワーキングチーム座長 学会:環境経済・政策学会、日本経済学会、廃棄物学会、 環境科学学会 著書: 「グッズとバッズの経済学」東洋経済新聞社 「岩波講座 環境経済・政策学7巻 循環型社会の制度と政策」 |
☆ 目 次 紹 介☆ | |||
資源は全て循環している かって日本は資源の吸収源だった 日本のファーストフード的経済 再生資源循環の小さな環と大きな環 資源を飲み込み始めた中国 市町村で処理できないごみが増えている 「家電リサイクル法」排出時支払いの問題点 日本では家電は飽和状態 デスクトップPCの排出が増えている 入れ替わりが早い携帯電話とパチンコ台 | |||
潜在資源性と潜在汚染性に注目しよう E-West(電気電子機器廃棄物)の潜在資源性 ・使用済み家電の潜在的資源性 ・使用済みPCの潜在的資源性 ・使用済み携帯の潜在的資源性 E-West(電気電子機器廃棄物)の潜在汚染性 ・使用済み家電の潜在的汚染性 ・使用済み携帯の潜在的汚染性 汚染性を考えるとリサイクル法は必要 | |||
海外に流れる使用済み家電 中国で見た様々な輸入廃棄物 流通が協力すれば循環が出来る 環境を省みない中国のリサイクル 日本は汚染輸出国になりかねない 日本の技術を生かした資源循環 問題が多い廃プラの輸出 ・日本からの廃プラスチックの輸出 古紙・鉄くずなども中国へ ・日本からの鉄くずの輸出 ・日本からの古紙の輸出 ・日本からの銅屑の輸出 ・日本からのアルミ屑の輸出 | |||
汚染のコントロールをどうするか 強すぎる規制は別の流れを作る 透明で管理されたE-West(電気電子機器廃棄物)の流れを 国が鍵を握る汚染性の管理 日本がリーダーになって適正な広域資源循環体制をつくろう 流通業者にもの申す 基本は国内リサイクル | |||
質疑応答 参加者からの10の質問に丁寧に答えていただきました。 | |||
資料 1 産業構造審議会「容リ法見直し・中間とりまとめ」 <問題意識> <検討の方向性> 中央環境審議会「容リ法見直し・中間とりまとめ」 (6)容器包装廃棄物の輸出の位置づけ <現状・問題点> <対応の方向>
資料 2
アジアへ向かう循環資源 |
B5版 45ページ 定価 500円/送料 82円 |