ごみっと・SUN64号
ごみかん理事 小野寺 勲
そこで、杉並区環境清掃部長の遠藤雅晴さんに条例制定を目指すことになった背景や条例のポイントなどについて伺いました。
また、区は、杉並区レジ袋有料化モデル検討会の報告を踏まえて、4月初めから区内に店舗を持つすべてのスーパーの本部へ出向き、有料化の実施を要請してきました。
大多数のスーパーは腰が重い中で、いなげやが8月から杉並新高円寺店で、オリンピックが9月から高井戸店(食品フロアのみ)で有料化に踏み切ってくれました。もちろん、区は、サミットと同様の支援を行いました。
しかし杉並区のような、34kuくらいの狭い地域に約53万人が住み、スーパーが30も40もある非常に厳しい競争条件の下では、単独での有料化には、客離れのリスクが懸念されることから、スーパーは慎重にならざるを得ないと思います。 また、仮にスーパーが一緒に実施したとしても、コンビニや商店会が同調しないことも想定され、スーパーには不利を被るのではないかという恐れがあると思います。 したがって、有料化は、一律に進めるのが望ましく、そのために条例が必要なのです。
そのための第一歩が、環境に負荷を与える一つの象徴となっているレジ袋の削減であり、それに最も有効な手段として有料化を推進するものです。
これらの店に対して、レジ袋削減のための有料化またはこれに準じた効果が期待できる取り組みや、マイバッグ持参率を60%以上に引き上げるための「レジ袋有料化等計画書」と成果についての「レジ袋削減結果報告書」の提出を義務付けています。
「レジ袋多量利用事業者」という概念は、容リ法の「容器包装多量利用事業者」(容器包装を年間50トン以上使用)を準用しました。 なお、条例の検討会の中でも、また2007年11月の事業者への説明会などでも、最初から60%以上という目標を設定するのは高すぎるのではないかという意見があり、これをはっきり書き込むかどうかについては検討中です。
また、こういったペナルティーとしての公表制度と併せて、有料化等に取り組む事業者を推奨や顕彰する意味での公表制度も設けています。
区は、事業者の営業活動に対しできるだけ介入しないというスタンスですが、事業者の間には、むしろ行政主導で一気に有料化する仕組みを考えてほしいという意見が多いのです。
杉並区内ではすでにサミット、いなげや、オリンピックが有料化を本格的に実施し、いずれもマイバッグ持参率が80%台に達しています。
新条例が制定されれば、2002年に制定したレジ袋税条例は2008年中に廃止されます。 計画書の提出期限については、事業者への説明会で、早ければ容リ法に合わせて2008年6月末まで、計画の目標達成時期は、遅くとも2009年度末(2010年3月末)までとする方針を示しました。
杉並区は、トップランナーの役割を果たせればと考えています。
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資料
<(仮称)杉並区レジ袋有料化等の取組を推進する条例>の考え方と主な内容以下の内容は、2007年10月時点の案で、2008年2月区議会提出時の条例案とは若干異なります。
1 条例の目的について 2 定義について(略)
3 責務について
4 レジ袋多量利用事業者の責務について 5 その他の事業者等について(略)
6 区の支援について 7 区との協定等について(略)
8 区の立入調査、指導及び助言について
9 レジ袋有料化による収益金の還元について
10 事業者の公表について |