ごみっと・SUN64号
小山田ごみ問題を考える会代表 . 元ごみゼロ市民会議委員 小林 美和
主として10品目(金属類・陶磁器・保冷剤・ペットボトルの蓋・紙容器・パン袋の止め具・コルク・洗剤の計量スプーン・カセット・ビデオテープ)を市民に直接持ち込んでもらい、重量に応じてポイントを付ける。
同時に空き缶・ペットボトルの回収機を設置しました。これにもポイントが付く。 本来なら、焼却炉に行くはずのごみ、総重量で13,222sが市民の手で資源として活かされたのだ。
もったいないなぁーって、私だけじゃないと思うよ。だけどここに持ってくると、資源化されるからすっきりするの」という話は印象的だ。
「ごみを何とかして減らしたい。焼却されている物の中から、一つでも二つでも資源化できる品目を取り出したい」という市民委員の思いと
汚れたものを資源化するには手間がかかるから、きれいにして資源として持ち込んでもらう。市民のそうした行動そのものを評価する場所、それが『広場』。
「元の素材に戻せるものは戻したい。そしてもう一度製品とならないか…」との強い思いがあった。陶磁器は粉にして新しい粘土と混ぜてまた、新しい陶磁器となる。 リサイクル(再利用)する前の段階の、リデュース(発生抑制)・リユース(再使用)にはほとんど手立てがとられない中、自治体と市民は一生懸命リサイクルに取り組んできたが、そのリサイクルも、本来の再利用とは程遠い現実が見えてきた。
容器包装リサイクル法にのっても結局は、高炉の還元剤として燃やされてしまう。 今すぐに、燃やすことをやめることはできない。けれども、少しでも燃やすものから、資源になるものを取り出して、いい状態で資源化していく…。
多くの市民も行政も「ごみは出来るだけ早く自分の目の前から消してしまいたい」と思っている。この意識を変えるためには、まず「ごみを作らない・燃やさない・埋め立てない」と決意するしかないと強く思う。どこかにごみを持っていっても問題は何も解決しない。 どこで、どのように資源化されるのか、なぜ資源化できないのかまで考える、そして、今すぐ理想どうりいかなくとも、試行錯誤を重ねて、少しでもごみを減らし資源化し焼却や埋め立てを減らすことを考え行動する場所…。
また、持ち込まれたものの中にはまだまだ十分に使用できるものも多く『くるくるコーナー』(欲しい人が自由に持ち帰ることのできるコーナー)をつくったところ大好評! 「これも資源化できないか」と薬のカプセルや、粉ミルクの軽量スプーン、缶のふた、ホッチキスの針…といったさまざまなものが寄せられた。 実験中、『広場』は資源を分けるだけではなく、楽しみながら、市民と市民が交流しつついろいろなことを考えていく場所へとどんどん進化していったのだった。
「リサイクルセンターの煙突から都内ワースト2のダイオキシンが出ていた!」このニュースで地元は大さわぎとなっていく。
当時、日の出町の谷戸沢処分場の汚水もれの騒ぎを横目に「日の出は気の毒。何とかできないのか」と考えたものの
それから11年…、あっという間の11年だった。幼かった子どもたちも成人した。夢中だった。
この便りが、読者のみなさんに届く頃には、町田市ではリサイクル広場が再びよみがえっている。
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