容器・包装やごみ処理についての質問が並んだ調査フォームを片手に、夏体み中の少年探偵や学生などのファーストフードの常連さん、日頃は縁のない熟年探偵も混ざって、約60名の団員があちこちのお店に出没した。
質問には「自分のカップや水筒を持参した場合、それに入れてくれますか?」というユニークなものも。 |
約280店舗に及ぶデータの集計作業が終わる頃、ソウル特別市東京事務所(前ソウル特別市役所環境管理室)の朴成培さんに韓国のごみ事情を伺うことができた。 95年から導入された「一回用品使用規制」法により、例えばレストランなどの食品接客業では、カップ・皿・割り箸・スプーンなどの使用が規制。またレジ袋は無料で提供できず、コーティングした紙(チラン類)の配布も規制されている。 移行期を過ぎた来年(03年)から、罰則がたちまち適用されるそうだ。
使い捨てに「待った!」がかかった韓国の報告の中で、ごみ探偵団を元気付けたのは、ファーストフード7社とコーヒーチェーン24社で結ばれた「一回用品を減らすための自発的協約」だ。 |
さて、ごみ探偵団はお店での聞き込みが終わり、調査フォームを各チェーン店の本社にも送って回答をいただき、10月から、いよいよ本社のヒアリングを開始した。アポイントを取り、ごみ探偵団作業チームで手分けして、2〜3名で訪問している。 「使い捨てか、またはマグカップを使っているか、その理由」、「カップの材質(環境ホルモンの検証)」、「リサイクルやごみ処理」、「環境政策」などあらかじめ質問を用意した。 最も気になる飲料容器については、洗浄機やカップを置くスペース、紙コップの耐久性などの理由で使い捨て容器やプラスチック製を選ぶ企業もあれば、客のニーズや経済性を理由にマグカップや紙製を使用しているところもある。環境面を配慮して・・・・というのは少ない。
またリユースから使い捨て、さらにその逆もあり、かなり流動的であるということも分かった。現状をしっかり伺いつつも、韓国の事例や脱・使い捨ての思いも伝えたヒアリングは、手応え十分だった。 |