現在多くの自治体で「生ごみリサイクルをいかにして拡大するか」がごみ減量対策の最重点課題となっています。しかし都市部では、生ごみ堆肥化施設の建設用地や作った堆肥の受け入れ先の確保が難しく、生ごみ堆肥化施設を作ることはほとんど不可能なのが実態です。 このため、各自治体においては、家庭内処理を中心にそれに変わるさまざまな取組みが行われています。 2008年3月に開催した市民ごみ大学学セミナーでは、生ごみリサイクルの仕組みづくりを考える中で、事業者との連携ということにスポットを当てましたが、今回は都市部に絞った全国での実践例と家庭内処理の普及、地域内循環の構築、民間施設の利用などに積極的に取り組んでいる事例を市民団体や自治体の担当者に紹介して頂、それを元に都市部での生ごみリサイクルの進め方について意見交換を行いました。 【基調講演】 都市部での生ごみリサイクルの実践 NPO法人 有機農産物普及・堆肥化推進協会副理事長 浅井民雄さん ・ 都市部での生ごみ資源化は可能か? ・ 都市で完成した事例はあるのか? ・ どうすれば都市での生ごみ資源化は可能か? ・ 都市の生ごみ資源化、どこから進める? 【報告】 1 江戸川区における生ごみ自家処理の普及活動 江戸川区生ごみ堆肥化実践クラブ事務局長 江原春美さん ・ 江戸川区生ごみ堆肥化実践クラブの活動 ・ 春秋4回の連続講習会 ・ 発砲スチロール箱を使った生ごみ堆肥作り(作り方が掲載されています!) ・ あせらない。 むりしない。 ・ 普及目標は全世帯の1% ・ 2 日野市における生ごみ地域内循環の構築 ひの・まちの生ごみを考える会事務局長 佐藤美千代さん ・ 私たちの目指す生ごみの地域内環境とは? ・ 「ひの・まちの生ごみを考える会」のあゆみ ・ 牧場の牛ふん堆肥化施設を活用した生ごみ循環 ・ 休耕地に直接すきこむ「長崎方式」での生ごみ循環 ・ 顔の見える仲間づくり 1人の100歩より100任の1歩! ・ コミュニティガーデンで生ごみ循環 3 狭山市の生ごみリサイクル事業 〜民間堆肥化施設の利用〜 狭山生ごみ資源化をすすめる会会長 大友弥生さん ・ 狭山市に引っ越してきて ・ 最初はEMから ・ 抗酸化バケツとの出会い ・ 農家がぶどうの木の根元に ・ 業者のボランティアで ・ 市に協力を要請 ・ 業者委託へ ・ 拡大する参加世帯数 4 千葉市の生ごみ分別収集モデル事業 〜民間バイオガス化施設の利用〜 千葉市環境局環境管理部資源循環推進課主幹 椎名智久さん ・ 事業の目的 ・ 事業の内容 ・ 今後の予定 【質疑応答】 会場10名の参加者から各講師に対する様々な質問とそれに対する丁寧な応答が記載され ています。 A4版 40ページ 頒布価格500円 お申込みは、ごみ・環境ビジョン21事務局まで。 |