この間、ケミカル、マテリアル、利用事業者などのヒアリングが行われました。
高炉還元から油化までケミカルにもいろいろありますが、国立環境研究所・森口委員の「いずれも破砕して造流物を作り、その後油にするか、ガスにするかという違い」という発言を聞いて納得しました。
事業者は自分の手法が優れていることを力説。 マテリアル優先をはずせと言わんばかりに受け入れの拡大を要望しました。 マテリアル事業者の話からは、自治体が集めたベールのランクによって処理コストが違うことが分かりました。
Aランクは夜間(賃金+25%)で人手を3分の2から2分の1に減らせる▼AとDの処理単価はキロ10円違う、などです。
また、複合素材を控える、LCA(注)評価、事業者のランク付けなどを提言する事業者もいました。
再生ペレットを使って製品を作る利用事業者からは、マテリアル事業者から受け入れる際に、塩素分や水分量などの品質基準を設ける必要がある、と提言がありました。
最近では、プラスチックパレット(PP=輸送に使われる荷台)に成型されることが多いのですが、2分の1ぐらい再生ペレットで代替でき、耐用年数(約7年)がきて戻った場合でも、再びPPにできる、ということです。
複合素材や塩ビはリサイクルの厄介者ですが、メーカーはあいかわらず「複合素材で減量化を実現。 中身のために必要」と一歩も譲りません。
しかも、「マテリアルの再商品化の価値は低い」というのであきれます。 マテリアルに不向きなものを作っておいて、マテリアルの優先をはずせ、ではあまりに身勝手です。
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