ごみっと・SUN50号
進めレジ袋削減!
レジ袋削減・実行委員会報告 No.5

 

株式会社 ビッグ・エー(Big-A)の事例紹介

 8月16日に「レジ袋1枚10円」のディスカウント ストア(DS)、ビッグ・エーの本部を訪問して、
人事総務統括室次長の岩田博さんに話を伺い、同時に板橋大山店を見学しました。

● 経営方針は「鮮度の良さと価格の安さ」
 お店の正面には「食料品・日用品の激安店」と大きく横書きされた真っ赤な看板。
「鮮度の良さと価格の安さ」が創業以来のスローガンとなっています。
 安さの秘訣は、レジ袋の無料配布廃止、生活必需品約1,500品目に絞った一括集中仕入れ、
効率的な店舗運営、広告宣伝費の抑制、低価格のオリジナル商品の開発などにあるといいます。
チラシは1色刷りとし、配布頻度は通常月1、2回。1回の配布枚数は1店舗1万枚に抑えるといった徹底ぶりです。

 一方、鮮度の良い商品を提供できるのは、今日発注した商品が翌日には配送される納品体制が築き上げられていることによるようです。

● 便利さを追求した店づくり
 いずれの店舗も生活圏に立地し、生活必需品のみを揃えた、売り場面積100坪前後の選びやすく買いやすい小型店。
24時間営業も導入され、価格や商品に加えて、店づくりでも差別化を図っています。

● レジ袋有料化は低価格の実現と省資源が目的
 創業時から袋の有料化を実施しています。
これは、ダイエーが提携したアメリカの会社の親会社である、ドイツ最大のDS、アルディ社の経営方針によるものでした。
当時はまだレジ袋が普及していなかったので、紙袋を1枚30円で販売していたようです。
お客からのクレームはあったものの、心配していたほどではなかったそうです。
 目的については、新店オープン時のチラシ(右)で説明を行っています。
 レジ袋有料化は全店舗で実施。
レジ袋の種類はLサイズ(60cm×48cm)だけで、1枚10円(税込み)で販売(原価は5〜6円)。
レジ袋はレジの下に置いてあり、お客から注文されたら取り出しています。

● 姿を消したレジ袋
 レジ袋は、お客に見えないように隠し、ダンボール箱をすすめています。
岩田さんは「レジ袋はないのですよ、ということを徹底させ、抑止効果を狙っています」と話しています。
 レジ袋辞退率は、意識していないので、集計していないそうですが、購入する人は10人に1人もいないのではないかといいます。

● マイバッグが当たり前
 買い物袋持参の呼びかけやレジ袋有料化の告知は、レジの所に天井から吊り下げられた案内板やレジに張られたPOP、それにチラシで行っています。
お客からのクレームは、徐々に減り、今は1店舗で週に1、2件あるかないかとのことです。
 新店オープンの時は、チラシでの告知とあわせ、オープン当日にはアンケートに答えた先着300人〜500人にコットンのエコバッグを配っています。
レジ袋有料化は、即日実施していますが、大抵のお客は承知の上で来るのか、普段の様子と大して変わらないそうです。

実行委員 小野寺勲


株式会社ビッグ・エー(Big-A)の概要
 1979年にダイエーがアメリカのDS(ディスカウン トストア)、ワールド ワイド チェーンストア システムズ社の指導で設立したDS。
店舗数は東京都、埼玉県、千葉県、茨城県に120店舗(直営店70店舗、フランチャイズ店50店舗)。
1995年フランチャイズシステムを導入。2002年24時間営業開始、実施店舗数は88店舗。
本部は東京都板橋区。


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