ごみっと・SUN45号
実行委員会から参加して

レジ袋削減!活動交流会

 

実行委員会にて

 7月中旬のこと。「ごみっと・SUN43号」の事務局だよりで≪「レジ袋削減活動交流会」の実行委員を募集します≫という記事を読み、参加を申し込みました。

 私は町田市民ですが、日野市と多摩市において、市民・事業者・行政と三位一体となってレジ袋の削減運動に取り組んでいる実態を、昨年からつぶさに観察してきましたので、町田市でも取り組めるようにさらに幾多の情報を得て、経験しておきたいと思ったからでした。

 10月31日の本番の活動交流会に向けて、8月24日に第1回実行委員会が立ち上がり、以後、合計4回の実行委員会が実施されました。
私は仕事の都合で2回しか参加できませんでしたが、それでも町田から国分寺駅近くの委員会の会場に駆けつけた甲斐がある実に有益な実行委員会でした。

 参加の委員の皆さまは、ごみ・環境ビジョン21の会合で存じ上げている方ばかりで、日ごろ市民運動により深く関わっていて、レジ袋削減運動に実績を重ねて来られた方々ばかりでしたので、
準備段階から熱が入った会合になりました。

 実行委員会には、チェーンストア協会、東京都生活文化局消費生活部の担当責任者、多摩市環境部の人たちの特別参加があり、実に良い企画が着々と積み上げられてゆきました。

 この準備段階では、実行委員の皆さまの協力はもとより、ごみ・環境ビジョン21のスタッフの方が綿密な計画の下に実に意欲的にいろいろな部門に折衝していただけたお蔭だと思っています。


活動交流会の当日

 当日は、一日中秋雨に見舞われるという天気予報を覆してうす曇の天候となり、朝起きてほっとました。
よし、これなら多数の参加者も期待できて、レジ袋一掃への旗揚げの討論に沸き返る一日になるものと、勇んで出かけました。

 活動交流会では、実行委員会で打ち合わせたように
 ◆東京都生活文化局の柳田司課長
 ◆オーケー鰍フ管理部の広報・環境担当の本田潤一郎さん。
市民サイドからは
 ◆多摩市の滝口直行さんと多摩市環境部の古川久美子さん
 ◆武蔵野市の白石ケイ子さん
 ◆日野市の小野寺勲さん
という、実に多士済々の方々からの懇切丁寧な解説に、約50名近くの参加者は熱心に耳を傾けていました。

 どの報告も具体的で、詳細な資料やスライドでの説明などがあり、活動の成果がよくわかる解説でしたので、今後お互いの市に戻ってからの展開に大変に役立つのではないでしょうか。

 後半の第2部の質疑応答、意見交換、提案などにおいて討論された意見のまとめとして、特定の地域だけの実行だけでは大々的なレジ袋削減に到達することはきわめて難しく、何よりも近隣都市の協働によって取り組める組織作りが大切だということでした。

 また、今後の展開として、レジ袋の無料配布をやめる方向を目指す必要性が提起され
東京レジ袋削減実行委員会≫の結成の呼びかけがなされました。
この活動を大いに広めてゆきましょう。

● 東京都生活文化局  柳田司さん
   98年にスタートした「環境にやさしい買い物キャンペーン」は、7年目となり、
 今年は47都道府県すべてが参加しました。
 都内の区市町村の担当者会議も実施しています。

● オーケー(株)  本田潤一郎さん
 レジ袋は商品として1枚6円で販売し、肉類などもトレイを使わないなど、経費削減を徹底する
 ことで、低価格を実現し、売り上げアップにつなげています。

● たまごみ会議  滝口直行さん(多摩市)
 4回実施したキャンペーンは楽しくにぎやかに目立つことを心がけ、店舗や行政との連携で
 啓発活動を進めています。

● 多摩市環境部 古川久美子さん
 市独自には、路線バスやFM多摩でのアナウンスや、店舗に向けて市長名でのレジ袋削減の
 依頼などを行ってきました。

● クリーン武蔵野を推進する会  白石ケイ子さん(武蔵野市)
 取組みは5年目になり、現在はレジ袋1円運動、古傘利用のマイバッグ作りでの啓発など、
 具体的な活動に手ごたえを感じています。

● 日野市 ごみ減量推進市民会議 小野寺勲さん(日野市)
 毎月5日をマイバッグデーとして、精力的に取組んできましたが、レジ袋の無料配布をしている
 限り限界がある。
 無料配布中止への道筋をつけていきたい。


田中 誠(町田市:ごみかん会員)


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