容器リサイクル法 署名活動を全国へ

     請願署名の提出に向けて
容器包装リサイクル法の改正を求める全国ネットワーク事務局
服部 美佐子

 

アースディに容器包装マン登場!
 4月17日、18日代々木公園で開かれたアースディTOKYO2004は初夏の陽気も手伝って、若者や家族連れで賑わった。容リ法改正ネットはリユースとワンウェイ容器の比較展示、リユースびん入りウーロン茶を販売して「デポジット体験」など、「脱・使い捨て容器」のデモンストレーションを行なった。
 極めつけは、一般家庭(四人家族)と独身者から一週間に排出された紙パックや食料の包みなどの容器包装全てを身につけて、量や中身を体現した2体の「容器包装マン」で会場内を練り歩き来場者の視線を釘付けに!した。
「一週間でこんなにたくさん出るの?」という驚きの声を聞きつつ、多くの方から容リ法改正への理解を得て、集まった署名も800筆を超えた。


リデュース優先の仕組みづくり
 アースディではリユースびんをアピールした。びんを売っているのはここだけ、と大繁盛だったが、現行の容リ法には「リデュース(発生抑制)、リユース(再利用)、リサイクル」という3Rの順番を守る仕組みがなく、改正の際にはそのための仕組みを導入する必要がある。
 ひとつは容器包装を作る段階、または資源を使い捨てる製品や石油製品など環境負荷を与える度合いに応じて負担金を課す「容器課徴金」制度で、使い捨て容器包装の場合は作る度に「課徴金」を支払うことになり負担が重くなり、結果的に何回も使用するリターナブル容器へ、さらに「量り売り」など容器不要の販売へ移行する可能性がでてくる。

 また環境負荷の高いプラスチック容器包装からリユース、リサイクル可能な素材へ転換することも考えられる。さらに、容器包装をつくるために使われるバージン資源に対し、一定の費用を課す「環境税」。容器包装の簡素化、不使用など発生抑制が進むことは間違いないだろう。ごみがきちんと減る法律へ、今後の議論に期待をしたい。


 

迫る!請願署名の提出期限
 昨年の10月にスタートした請願署名。5月末の締め切りまで日が迫り、事務所には連日たくさんの署名用紙が届いている。推計では100万筆に及ぶと思われる。
 署名は各団体で請願紹介議員を依頼して、了解が得られれば、議員を通じて提出することになる。特に保守系議員に紹介議員を受けてもらうことが、重要な鍵である。
事務局でも、霞ヶ関の議員会館に通い、紹介議員の依頼をしたり、署名用紙を届けたりの日々である。請願課に提出後は衆・参議員の経済産業委員会に附託されており、審議は6月2週目に予定されている。
 皆さまもお手持ちの署名用紙を忘れずにご返送ください。


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