我が家の生ごみ「こうしてます!」 その2

  生ごみを家庭で失敗なく処理している方に、その方法とコツを伝授してもらうシリーズの第2弾。東京都・国分寺市オリジナルの生ごみ処理器「ごみけしくん」。
市のアフターケアがよいと評判ですが、さて使い勝手は…

生まれも育ちも東京・国分寺

     生ごみ処理器『ごみけしくん』を使って

国分寺市リサイクル推進委員 山田 貴恵

 

  「ごみけし君」は、私にとっては2台目の生ごみ処理器です。最初のは蓋がなく、小さな羽虫が発生して家の中を飛び回り、家族に反対されて断念しました。
そして、国分寺市がメーカーと共同開発して、やっと普及型の自信作ができたと聞き、さっそく「ごみけし君」を使い始めました。

  容器に腐葉土などの床土と発酵促進剤を入れてかき混ぜれば準備は完了で、あとは毎日生ごみを投入してかき混ぜ続けます。電気など使わなくても、発酵熱でかなり暖かくなります。現在は新しい寸胴の丸い容器になりましたが、私が使っているのは一世代前の白い四角いビニール製の容器です。
それでも、下に敷く空気の通る台や、袴のように着せてあげるビニールやかき混ぜる道具もついてきました。量が増えたり、部分的に完全発酵させるためのメッシュの袋まであり、至れり尽くせりです。

  もう2年ほど使っていますが、夏場は虫が発生しますが、特に害になるものでもなく、匂いもベランダに置いているせいか気になりません。
処理能力に限界があるので、スイカやみかんなどの皮をたくさん処理しようとすると水っぽくなってしまうので、全量処理はあきらめますが、我が家の場合は生ごみはほとんど『ごみけし君』で処理でき、年末年始などでごみ収集がないときも、全く困りません。燃やせるごみの重量・かさ、共に少なくなりました。

  特に生ごみの水分は焼却炉でも問題であると聞き、堆肥を作って循環をさせよう、という高尚な意図よりもまず「ごみを減らしたい」という目的でやっています。
できた堆肥は自分では使用していませんが、リサイクルまつりで『ごみけし君』を紹介するので、できた堆肥を提供しましたが、それ以外は生ごみを入れるばかりですが、総量はほぼ同程度のままです。

  市からは購入金額のほぼ半分(現在11,000円なので6,000円)の補助が出るだけでなく、ごみ処理研究が趣味になっているような熱心な職員がいてくれるので、菌や床土の改良など、何でも相談にのってくれます。
私は通気を案じて、蓋を開けたり閉じたりしていたのですが、市民の方から雨の日などはマジックテープをずらして止めておけば、通気もできてよい…などきめの細かいアドバイスがもらえて大変助かりました。
  最初の処理器が長続きしなかったのは、性能の問題だけではなく、相談できる人が身近にいなかったことが大きいと思います。

  国分寺市では最新型購入者には定期的に会合を持っていくようです。
10年の開発の努力を生かすためにも、引き続きアフターケアに力を注いでほしいと思います。


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