我が家の生ごみ 「こうしています!」 その 1

「ダンボール法」のすすめ

集合住宅住まいの人にも、生ごみの自家処理が出来る

ごみかん会員 浅井民雄(多摩市)

  今回から、生ごみを家庭で失敗なく処理している方に、その方法とコツを伝授してもらうシリーズをスタートします。「我こそは」と思う方、手を上げてくださいね。
  トップバッターの浅井民雄さんはNPO法人有機農産物普及・堆肥化促進協会の理事でその道の専門家でもあります。

  「庭や家庭菜園がなければ、つまり土がなければ生ごみリサイクルはできない」…これがこれまでの常識でした。しかしベランダでも、ダンボール箱の中で腐葉土と米ぬかを使えば、生ごみの自家処理はできます。
簡単でお金のかからない「ダンボール法」を全国で試して成功している人がたくさんいます。札幌でも、神戸でも、武蔵野でも、心ある先人が取り組んでいます。
そしてこの方法は全国に広がりつつあります。ですから私がはじめてではありません。
それぞれ自分の暮らしに合ったやり方を工夫して、長続きする方法を生み出しています。

  私の場合は発酵助材を使った“ぼかしあえ”で保存したものを、ダンボール箱に入れて生ごみを分解・堆肥化します。
理由は、毎日処理できないことと、水が切れて比較的匂わず、発酵が進んでいるので早く上に還るからです。

  1週間分をバケツに入れ、発酵助材(ぼかし)を振りかけて保存、 1週間置いてから2、3回に分けてダンボールに入れるだけ。
ぜひ試してみてください。

第一段階:保存
用意するもの
@ ぼかしあえ専用の密閉バケツ2個(10リットル)
A 市販のぼかし(発酵助材)

  できるだけ水を切った生ごみを細かくしてバケツに入れ、ぼかしをまぶしてしっかりふたをしめる。密閉することがコツ。
毎日入れて1週間でやめ、いっぱいにならなくても次のバケツを使う。
1週間保存する。


 

第二段階:堆肥化
用意するもの
@ 段ボール箱(30×40×30) 2個
A 腐葉土(市販のもの)  20s
B 米ぬか 500グラム
C 園芸用スコップ
D 棒状温度計

  ダンボールは2個を重ね、布テープで加工する。腐葉土は2日ぐらいベランダで乾かしてから米ぬかと共にダンボール箱に入れる。
その中に生ごみの保存したものをスコップ2〜3杯入れ、よく腐葉上に混ぜる。温度計を真中に刺し込んで、ハエが入らないようにダンボールか布をかぶせて、ふたをする。
ダンボールの底とベランダの床との間隔を空けておくために角棒を敷く(図)。

  2日目ぐらいから温度が上がってきて、50〜60℃になる。
2、3日経って温度が下がり始めたら、また3分の1ぐらいを入れる。これを繰り返していけば1週間で処理が終わる。
箱の中が少し増えたら(細かいのをフルイにかけて取り出し、1カ月ぐらいしたら、堆肥としてプランターで花の栽培などに使える。



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