| ごみ減量に逆行するRDFに終止符を 全国の施設で事故多発
「可燃ごみを固形燃料に」の大見出し、「焼却炉のない清掃工場計画」「住民らの訴え実る」と続く、朝日新聞の1993年の記事がある。
一方、RDF技術が浮上し始めた頃、全国でごみ処理施設を巡る地域紛争が激化、住民と行政は対立軸の真っ只中にあった。
だが、ここに来て、RDFの製造施設や焼却・発電施設で発火や故障による運転停止などトラブルが続出、過去の事故も次々と指摘されている。
RDF(Refuse Derived Fuel)は家庭から出るごみを乾燥させて固めたもので、主に3通りに分けられる。 成型前に生石灰を添加するJ−カトレル方式、成型前に消石灰を添加するRMJ方式。 さらに廃プラスチックRDF(RPF)があり、生ごみの乾燥工程が不要のため、掛かるエネルギーは少ない。
言うまでもないが、ごみには当然いろんなものが混入しているし、塩ビや重金属など有害物も含まれる。
三重県では県内26市町村が製造し、県が委託した富士電機がそれらのRDFを炉で焼却・発電していた。 そのひとつ上野市では、乾燥機や選別機で発火事故が10数回。RDF自体、水分が多く成型も不十分だったにもかかわらず、事故情報を通知せず、また発電所からのクレームもなかったと言う。 自治体同士、それぞれがどんな製造施設を持っているか、知らず、情報交換もほとんど行なわれていない。
ごみ固形燃料発電施設は安定してRDFが持ち込まれないと効率が悪い。つまりごみが減っては困る仕組みになっている。
さらに問題がある。RDFをよく燃えるようにカロリーを上げるためには、「プラスチック」の混入が不可欠となる。
ごみを固めたRDFは「夢の燃料」ではなかった。
100億円を超える発電施設を抱える大型プロジェクトは容易に方向転換できない。
RDF、実は燃料とは名ばかりで、大半の自治体が運送費を自己負担、実態は逆有償で、処理費はこれまでの焼却処理より驚くほど高い。 三重県では計画が始まった95年当時、市町村に対し「RDFを燃料として買い取る」としていたが、その後「無料引取り」に、最後は市町村が県にトン当たり3,790円支払う「逆有償」になった。
一方、県企業庁は昨年12月から県の委託で焼却・発電を行なっていた富士電機に、RDFを200円で売り、灰を同社の産業廃棄物として処分させていた。
東京都府中市では1995年から不燃ごみのプラスチック類をRDF(厳密にはRPF)にして、福島や茨城県のクリーニングエ場で燃やしていたが、今年3月に打ち切った。 RDFを止めた府中市は、4月から容リ法に則り川崎市の昭和電工でケミカルリサイクルをしている。 再処理の負担は6,840円、RDFの約5分の1だ。
新聞報道によると、環境省調べで、発電施設66ヵ所のうち30ヵ所で事故や異常事態が起こっていることがわかった。 調査によると、発電所では全国8ヵがRDF貯蔵施設だった。試運転中の広島県の福山リ サイクル発電所では燃焼設備が一部焼損した。 RDF製造施設は58ヵ所のうち、26ヵ所で32件の事故や異常が発生。最も多いのは乾燥機、冷却機の各8件。 発火など30回以上のトラブルが続出した、静岡県の御殿場小山広域行政組合は施設建設4社を相手に建設費と同額の約80億円の損害賠償を求める訴訟を起している。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 生産段階で有害なものや使い捨てを規制せずに、大量のごみを安全に処理できる『魔法』は存在しない。
参考資料: RDFに未来はない/別所珠樹(奈良ごみの会ニュース) 学びと環境の広場 RDFは循環型社会の切り札か/杉本裕明(ガバナンス) ごみかん理事*服部美佐子 RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、RDF、ごみ固形燃料、 |