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ごみっと・SUN 35号
レジ袋削減の取り組み 全国で進行中 !

  昨年の3月18日、全国から注目され、ケンケンガクガクの議論の中で可決した「すぎなみ環境目的税(レジ袋税)」条例。
レジ袋が一躍クローズアップされたことで、それまでのマイバッグ運動に弾みがつき、昨年は全国いたるところでレジ袋削減の動きが始まりました。

震源地となった杉並区

  震源地となった杉並区では、条例は可決しましたが、施行するかどうかは“削減率による”ということになっています。
昨年7月までの目標は20%でしたが、これを上国る24.1%の人がレジ袋を断わり、今年7月の目標は33%。
以降04年7月40%、05年7月47%、06年7月54%、06年60%を目標に「ノー レジ袋の日」を推進しています。

  60%の削減率を達成した時にはレジ袋税は見送ることになっています。経済勤労課にレジ袋削減担当を置き、啓発のための予算として今年度はレジ袋削減推進協議会に200万円を計上。
下の杉並区広報の記事にあるように、2月はにぎやかにキャンペーンを繰り広げてアピールしました。

レジ袋 削減キャンペーン<杉並区の広報2/1号より>
日  時会  場キャンペーン内容
2月5日(水)
午前11時30分〜
午後1時30分
高円寺駅前広場および周辺商店街大道芸パフォーマンスショーや東京チンドン倶楽部の出演キャンペーン隊などによる呼びかけやPRグッズの配布
阿佐ヶ谷駅前広場および周辺商店街ティキシーランドジャズ演奏や早稲田ちんどん研究会の出演
荻窪駅前広場および周辺商店街クラシック演奏や大道芸パフォーマンスショー
西荻窪駅前広場および周辺商店街和太鼓演奏やバルーンアートの実演
2月5日(水)〜
3月31日(月)
日本チェーンストアー協会加盟のスーパー各店店員が、レジ袋削減の標語入り名札を着用し、昨年6月から実施中の「ノー レジ袋の日キャンペーン」を引き続いて行います
2月5日(水)〜区内の小売店や日本フランチャイズチェーン協会加盟のコンビニエンスストア協力各店でレジ袋削減の標語入りサンバイザーもしくは名札を着用し、お客様にレジ袋辞退のご協力をお願いします

  全国に先駆けて制定された「すぎなみ環境目的税(レジ袋税)」に関して、検討中であった2001年 2月24日に開催した『市民ごみ大学』に杉並区経済部課税課・課長さんをお招きして、
『レジ袋税の導入をめぐって』のタイトルで報告頂きました。
概要はこちらを参照下さい

各地の動きは

☆ 名古屋市
 02年5月「脱 レジ袋 宣言」をし、05年までに30%削減を目標に、2500店舗が参加して6月から
<共通ポスター>
<レジ袋のお断りカード>
<レジでの声かけ>
<店内放送>
などを通じてキャンペーンを行っている。

☆ 高知県
 02年7月から、森づくりとレジ袋削減をリンクさせた活動をスタートさせている。レジ袋を断わるごとにスタンプを押し、たまったスタンプカードを店舗に置いた募金箱に任意に入れてもらうシステムで、これを各社がお金に換算して社団法人「県森と緑の会」が運営する緑の案金に寄付する。
“レジ袋 30枚で1本の苗木”と発案し、「レジ袋で森づくり」と具体的な環境保全をイメージさせてキャンペーンを行っている。

☆ 埼玉県狭山市
 「狭山市のごみ減量化推進会議」は消費者と商店に意向調査を行い、消費者の8割、商店主の約9割がノー レジ袋 デーの設置に賛成しているという結果を得て、01年11月 2日、全国初の「ノー レジ袋 デー」を実施。
市長とキャラバン隊が市内在めぐり、PRしながら買い物袋持参状況を調査した。この日は削減率30%。実施後、行ったアンケート調査を受けて、02年6月2日からほ毎月2日をノー レジ袋 デーとしている。

日本チェーンストア協会では

  スーパー、専門店、コンビニなどのチェーンストアを営む小売業法人、国内102社が加入する日本チェーンストア協会では、01年度の会員企業平均6%のレジ袋削減実績を04年度までに20%にする目標を設定し、02年10月5日より毎月5日を「ノーレジ袋の日」とした。
ポスター、レジ袋ご不要カード、従業員啓蒙・啓発ポスターなどを作成し、会員店舗に配付している。
  また、レジ袋税で注目を浴びる杉並区に店舗在有する会員企業9社29店舗では、統一して5日、15日、25日をノーレジ袋の日としたキヤンペーンを行っている。さらに、レジ袋有料化の可能性についても検討している。

数字でみるレジ袋

<日本ポリオレフィン工業組合によれば>

国内のレジ袋使用枚数:
  年間約313億枚→国民1人あたり年間平均260枚

レジ袋(Lサイズ)1枚作るのに:
  原油14.4グラム(材料と製造エネルギーを原油換算)も必要。

厚みと重さ:
      大19ミクロン(7.61グラム)
      中16ミクロン(4.6 グラム)
      小16ミクロン(2.72グラム)(1ミクロン=1/1000ミリ)

<東京近郊の私鉄駅前のスーパーで聞きたところ>

月平均消費量:
      大1000枚×220ケース
      中1000枚×150ケース
      小1000枚× 50ケース

1枚の単価:約2円(素材:ポリエチレン)

このスーパーのレジ袋の費用は:
      月 84万円、年間では1千80万円にもなる。

全国では:
      626億円ものお金がレジ袋のために使われている。

マイバッグ持参率:5〜7%


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