● マクドナルド環境担当部 高橋一伸さん
アメリカのビジネス形態に則ったクイックサービスのため、使い捨てでないと対応できない。
飲料容器はすべて紙製、現在、紙のリサイクルについて製紙メーカーなどと検討中であるが、分別や広範囲からの収集、洗浄など課題は多い。
使い捨て容器を使う理由として、リユース容器は水・洗剤・エネルギーを使うので、環境負荷を上げてしまうという懸念がある。試したこともあるが、手間がかかり、費用以外に労務面でも店舗にとって相当な負荷がかかる。
● 東京大学生産技術研究所 安井至さん
…地球から何を取って何を捨てているかというのがライフスタイルアセスメント(LCA)の基本的な考え方である。例えば、ビール瓶が20回使われるとした場合、1回使うのに係る製造エネルギーを20分の1にして1回あたりの負荷を出す。再利用率は9割で、資源をほとんど使っていない。
リユース容器の洗浄に使う水の量は大した量ではない。製造時の方が多い。リユース容器を使うと、環境負荷が増えるということはない。
● ソウル特別市東京事務所 朴成培さん
…最終処分場が一杯になり、92年からごみ減量対策を始めた。95年ごみの従量制(有料化)によって30%減った。
ソウル市のごみ1万t/日の内3,000tが生ごみで、1,000〜1,500tを堆肥化・飼料化している。92年にリサイクル法を制定し、5年後に一回用品(使い捨て)の規制を告知、95年に使用規制が発行された。
レジ袋の無料提供を止めたことでマイバング持参率が50〜60%になった。
来年からファーストフードとコーヒーショプチェーンが自主協約により使い捨てカップを減らす取組みを始める。 テイクアウトの場合は容器に予め100ウォン上乗せし返却すると、返金するという誘導策をとる。容器の返却は買った店でなくてもよい。 |