ごみっと・SUN 31号
環境のまちづくり 『ドイツ・フライブルグ』 前編
ごみ・環境ビジョン21
FoE Japanが企画したツアーに参加して、7月 2日から9日までドイツのフライブルク市を訪れました。
フランクフルト空港で今回のエコツアーの道案内人兼通訳、「ごみっと・SUN」のコラムでお馴染みの田口理穂さんと初対面。列車に乗り込んでフライブルクへ。 改札口がない(日本のローカルな駅とは違う意味で)ので、いつの間にか通りに出ると、路上には自転車の絵があって、そこは自転車専用道になっています。 主要な道路にはほとんどこの自転車専用道があって、車に遠慮しないで走ることができて、 自転車愛好家の私にはうらやましい限りです。 ホテルまでの3、4分の道のりにはスーパーなどもあり、ごみ箱が複数点在、その傍らにはDSDの黄色い袋*1がまとまって出されていて、大きな紙容器から空き缶、プラスチックの袋まで、あらゆる容器包材が詰まっているのをすかさずウオッチングしました。
私たちが滞在したホテル「ビクトリア」は、2000年に「世界一環境に優しいホテル」に選ばれたというお墨付きの「エコホテル」です。 1875年に祖父が創業、17年前、現オーナーになってから、朝食用のジャムやバター、各部屋の石鹸、シャンプーなどの個別包装を全廃したことにより、ごみは半減。洗剤も環境に配慮したものに替えたそうです。
洗面所には「タオルが掛かっている場合はもう一度使いますという印。取り替えて欲しい場合は床に落としてください.。環境のためにご協力を」という札が置かれています。
北海道より北に位置するドイツにとって、暖房の熱供給源はエネルギー問題の大きな比重を占めています。ビクトリアホテルでは、間伐材のチップをプレス、直径5oほどの細い棒状にして、燃やしています。
旅行者の私たちにうれしいサービスは「レギオカルテ」*3を宿泊客に貸してくれることでした。
それに引き換え、数ヶ月前に宿泊した国内のホテルには、スリッパ用の紙製抗菌カバーまであって、愕然としました。
朝市やエコ市では、みんなが布袋や籠を手に手に買い物を楽しんでいます。店の人が袋を受け取り、色とりどりの野菜を詰め込む様子は、なんともおおらかな光景です。 立ち寄ったスーパーでは、果物や野菜などのハカリのそばに小さな袋が置いてありました。 エコ・スーパーではその袋を回収する箱まであって、袋を再利用するようになっています。
牛乳やジュースなどは、かなりびん入りが多く売られています。飲み終わったびんをリターナブルびん返却機に入れると、レシートが出るデポジット式。レジでお金と交換します。
W杯で優勝すればビール飲み放題かも、という野望は逸したものの、何のことはない「ワインまつり」で大いに盛り上がりました。10時頃まで明るいフライブルクの夜、今が最もいい季節。 仕事と活動に明け暮れる日本に戻りたくない!アルコール大好きのごみかんのメンバーへの 土産用に購入したワインも無包装まま手渡されました。
ドイツ・フライブルク市の記事と写真はこちらにもあります。
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