エコロジー は エコノミー
エココロジーな暮らしは大切だけれど、環境にいいからって、高いものを買ったり、不経済な生活するのってなんか変!  …とごみっと母さんは思います。そこで新シリーズで始める『エコロジーはエコノミー』。ひとり一人の生活から社会システムまで、あちこち探してレポートします。

 

 与党三党提案による「循環型社会基本法(仮称)が2000年3月はじめにも国会審議にかかろうとしている。基本のきであるはずの『生産者責任』がうやむやのまま固まってしまいそうだ。
 2月初めのある集会では、たたき台を作ったK党のT議員が、とにかく頑張ります、と繰り返していた。そんな中で「産業界からの反発が強い様だが」との質問に「むしろ、新しいビジネス・チャンスが生まれることになる、と喜ばれています」ですと。これにはひっくりかえっちゃたね。なーんだ、やっぱり大量リサイクル路線なんだ。

 こうなったら、もう政治に任せておけないっ!よくよく考えてみれば、日本の経済を支えているのは、我々ありんこのような消費者なんだから。
 たとえば、拡大生産者責任を実現する、独自の生産−流通−消費−再生のシステムを小さくてもいいから作っちゃうとか。一定数の消費者が、その購買力を結集して生産・流通を支えれば、市場経済の中で生き抜いて行くのは不可能じゃないと思う。
 ただ、エコロジーは高く付く、のでは広がらないし、長続きしない。エコロジーこそエコノミーでないと。

 例えば、生活協同組合を利用するという手がある。「せいきょう」の組合員は意識するか否かにかかわらず、独自の経済システムに一枚かんでいることになる。ごみに関連していえば、リターナブルびんの使用、包装材の簡素化や脱塩ビ素材への切り替えなど一般のスーパー、小売り店よりは格段に進んでいる。さらにこの先、全てのプラ包材を回収・再生利用する仕組みを早く作って、大量まぜこぜリサイクルに突入しようとしている「容リ法」の向こうを張ってほしい。
 生協での購入は、ごみの減量のみでなく、食品添加物や農薬の削減、有害化学物質の回避などを生活の中にもたらし、普通の人がエコロジーな暮らしに接近するもっとも簡単な方法と言える。申込用紙に記入するだけで実現する『お任せエコライフ』は、もっと多くの人に支持されてもいいはずだ。

 スーパーの商法が、大量生産・流通によるコストダウン→商品の多様化による購買意欲の増大(3DKの住まいに10種類もの洗剤類!)だとすれば生協は単品に結集することで、市場に対抗している。せっけんとクレンザーだけで家中掃除するのは、環境にやさしく、かつお得な暮らし方だ。
 品物は予約注文なので作る側にも、使う方にも無駄がない。自然に双方、計画経済となって安定する。 ところで、無添加食品だろうと石鹸だろうと過食、過使用はエコに反する。最近我が家では、一週間の申込金額の上限を決めて、注文を最低限必要なものに絞り込む方法を導入した。少ないものを徹底して使う、たとえば、いままで添え物だったダイコンの葉っぱもおひたし、ごまま和え、味噌炒めと3日に渡って食卓に上る。ごみは出ないし、エコノミー⇒エコロジーでスリムな体型も保っている??


前のページに戻る
ページトップへ