ごみかん環境学習部会で行ってきました!

  11月25日、9月に立ち上げた「ごみかん環境学習部会」は、初めてのフィールド・ワークとして、おなじみの塩瀬先生が教鞭をとる「自由の森学園」の公開研究会に参加しました。
 校舎を囲む山々が錦をおりなす晩秋の一日、生徒が参画して或いは主導的に組み立てたという授業や討論は、生徒ひとりひとりが自分の言葉で発言し、先生も参加者も本音でやり取りしていたのが印象的でした。参加したお二人に感想をお願いしました。

「創意と工夫あふれる授業をのぞいて」
村松 美花(多摩市)

 6月の市民ごみ大学に参加できず残念に思っていたので、2人の子どもたちを父ちゃんに任せて研究会に参加しました。
多摩から電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、やっと飯能へ。さらにスクール・バスに乗って「自由の森学園」に到着。
 そんなわけで9時半から始まっていた公開授業は、残り時間わずかで、そのあとは教科別分科会となりました。
校舎が迷路のようになっていて、案内図を片手にウロウロと迷いながらの見学でした。

 公開授業は見るだけでなく参加できる形になっていました。
同じ教科でもそれぞれ全く違う雰囲気、やり方で授業をしていてその違いがとてもおもしろかったです。
 木工室では、さまざまな自然の丸太を削って、イスを作っていました。作品は、持ってかえりたくなるようなステキなものばかり! 校舎内にもいくつか置かれていました。(写真・左上)
 染色にしても、羊毛を洗って紡ぎ、それを染めて織るというように本格的で、染色した布や織物の作品が展示してあるホールは、まるで美術館のようでした。どの授業も、先生がそれぞれ工夫したり、興味深いテーマを立てて取り組んでいました。
 学校案内を見ると、自由選択の講座もたくさんありました。
子どもたちが自分の興味に沿って自ら選んでいけば、いろんな可能性が広がり、見えなかったものが見えてきたり、創っていけたりするのではないでしょうか。

 食堂での昼食のあと、学園の正門近くにある「ビオトープ」を見ました。
10年前、生徒たちが卒業記念に作ったもので、人工の池もいまは葦や水草に覆われて、小さな生き物の棲み家となっているようです。
 ビオトープの近くには、裸足で歩いて感覚を養うための、小石、砂、木などが敷いてある小道が作られていました。(写真・右)
 午後は、生徒と参加者が体育館に集まって、「自由の森学園の自由とは?」というテーマで討論会が開かれました。あくまで自主参加だったにもかかわらず、広い体育館を埋め尽くすほど大勢の生徒が参加していて驚きました。
 公立の学校でも、生徒の心をひきつけるもっと色々な形の授業ができたらと思いつつ帰途につきました。


「自由の森学園について」
渡辺一穂(男・中2)

 自由の森学園に行ってみて、とても自由な学校なんだなということがわかりました。生徒はとてものびのびとやっていて、面白そうだなと思えました。
 でもその反面、自由すぎて良くないところもある、と思います。例えば授業の態度も、発言しているときは頑張って言うけど、終わると他の人の意見は聞かないでマンガを読みはじめてしまったりする人がいました。
 この学校は自由だけど、その自由に甘えてはいけないと思います。生徒はせっかく自分たちで変えられるんだから、学校をよりよくするように動いていかなくてはいけない、と思いました。


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